無線リンクシミュレーター Square Peg Communications RLS-2100

衛星リンクテストに革命を
概要
衛星および地上無線リンクのシミュレーションを可能にする無線リンクシミュレーターです。
RLS-2100は、特に衛星通信のリンク試験に強みを持つ製品です。従来は実宇宙でしか検証できなかった衛星通信リンクをラボ内で再現することを目的に設計されており、LEO (低軌道) からGEO (静止軌道) まで複数衛星の軌道をリアルタイム計算しながら通信路をエミュレーションできる点が大きな特徴です。近年は5G/6GのNTN (非地上ネットワーク) や、衛星と地上ネットワークを組み合わせたハイブリッド通信への需要を見据え、5G NRのチャネルモデルやOpenAMIP対応など機能拡張も行われています。
特長
高帯域幅と正確なシミュレーション
最大2 GHzの処理帯域幅を持ち、送信機、衛星、受信機を含む物理的に正確なエンドツーエンドのパスシミュレーションが可能
リアルタイムシミュレーション
リアルタイムに複数衛星軌道を計算し、ビーム、通信路をシミュレーション
多様なモデリング能力
LEO/MEO/GEO/HEOを含むあらゆる軌道の衛星、およびハイブリッドコンステレーションに対応し、高度にモバイルなステーションをモデリング
ドップラーシフト、遅延、パスロス、降雨減衰、WGN、位相ノイズ、干渉、マルチパスフェージングなどのモデリングが可能
統合されたエミュレータ
独立したデュアルGNSSエミュレーターを内蔵しており、端末の測位と通信の統合した評価が可能
仕様
製品 | RLS-2100 |
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帯域幅/チャネル | 1.2 GHz 瞬間帯域幅 (最大2 GHzに拡張可能) 1 × 1200 MHz, 2 × 600/400 MHz 4 × 300/200/150/100 MHz |
周波数範囲 | 標準:700〜2150 MHz (独立入出力) オプション:内部5G FR1 (400〜7125 MHz) 	外部5G FR2 (10.7〜31 GHz)対応バンド:L, S, C, Ku, Ka, Q, Vバンド |
対応軌道 | GEO, HEO, LEO, MEO (リアルタイム計算、組み合わせ可能) |
障害モデリング | ドップラーシフト, 遅延, パスロス, 降雨減衰 (ITUモデル), AWGN, 位相ノイズ, 干渉, マルチパスフェージング, ブロッキング, シャドウイング, アンテナゲインパターン, アンテナ位相/振幅ジャンプ, HPA非線形性, 5Gフェージング/パスロスモデル |
その他統合/ 制御インターフェース |
GPS, OpenAMIP, ARINC 429 (同期用) PythonベースのAPI (イーサネット経由) タッチスクリーン対応のUI |
GNSSシミュレータ | 独立したデュアルGNSSシミュレータ (GPS L1:1575.42 MHz) |
電力範囲 | 入力:40〜16 dBm 出力:-40〜-10 dBm (標準), -40〜0 dBm (オプション) |
アプリケーション | 衛星通信, 5G NTN, MilSat, UAV, HAPS, 航空リンク試験, DTC, D2D, GNSS, DVBS |
サイズ W×H×D (mm) |
19インチ、2.5U ラックマウント 517.5×120.7×510 |
重量(kg) | 7 |
ユースケース
ユースケース1NTN トランスペアレントモード
基地局(eNB/eNB)は地上にあり、衛星で基地局の信号を反射するモード
IoT-NTN / NR-NTNのネットワークのエミュレーションを行います。

ユースケース2NTN リジェネレーティブモード
衛星に基地局(eNB/gNB)が搭載されているモード
IoT-NTN / NR-NTNのネットワークのエミュレーションを行います。
