コアネットワーク検証、品質保証テスト
Emblasoft
Evolver
5Gからレガシー系までの
モバイルコアネットワーク
パフォーマンステストソリューション
概要
Evolverは、モバイル・コアネットワークの検証・監視を革新します。ソフトウェア・エージェントを任意のコアノードに展開することで、端末・ノードの擬似、大規模トラフィック性能評価、およびQoSに基づく定常監視を単一プラットフォームで実現します。この柔軟でコスト効率の高いソリューションは、ネットワークの機能保証とサービス品質維持に不可欠です。
主な機能
- さまざまなユーザ・プロファイルに対するシンプルさと柔軟性
- Evolver REST APIを使用し、数百のテストケースを自動化し、効率を向上
- COTSサーバを用いたXDP(eXpress Data Path)によりU-planeの高スループット負荷(RTPおよびUDP)を実現
- サービス保証の検証用に技術的およびビジネス・ニーズに合わせたレポートおよびKPIを用意
- 可変QoSに対応したSLAに基づく5G/4G/IMSソリューションをサポート
- 詳細な粒度でシナリオの制御が可能
- サードパーティ・システムとのシームレスな統合をサポート
- 動的テストで顧客体験を保護し、顧客離れ(Churn)を抑制
- Wiresharkからメッセージをインポートし、ユーザの問題を迅速に再現
主なメリット
- 複数ユーザによるアクセスが可能な集中管理システム
- 複数のプロトコルに対応するスクリプティングにより、サポートされている任意のプロトコル間での相互運用が可能
- 高度なトラフィック・シナリオを設定するための包括的なスクリプト・エディタ
- ソフトウェアベースの製品でありながら、COTSサーバ/仮想マシン(VM)を問わず負荷試験が可能
- 事前設定されたシナリオ・ライブラリ
- 広範で柔軟なKPIレポートおよびリアルタイム・アラーム
- Prometheus / Grafana またはその他のサードパーティ解析ツールへのレポートおよび統計のエクスポート
- アクティブ・モニタリングに対応するための数百のアクティブ・エージェントに対するスケーラビリティ
- オーケストレーション、自動化、およびクラウドネイティブな展開をサポート
- 暗号化トラフィック機能
ユースケース
シミュレートイメージ
SYSTEM UNDER TEST
4G/5GネットワークにおいてEvolverの適用が可能な箇所
Evolverは、オーケストレーション・プラットフォームと完全に互換性があり、クラウドネイティブな展開および自動化、DevOpsデリバリー・モデルとの整合性を提供し、他のシステムやプロセスとの統合を確保します。Evolverは、すべての世代のモバイル技術にわたるさまざまなドメインおよびサービスにおける実績のある幅広いユースケースをサポートしています。
U-planeおよびC-planeインタフェースへの接続、またREST APIを経由し外部システムとの接続を提供します。さまざまなトラフィック・シナリオの設定に対応すべく、包括的で強力なスクリプト・エディタが備わっており、実績のあるシナリオ・テンプレートのライブラリも用意されています。一連のテストは完全に自動化することができ、効率的な最適化に対応します。
外部連携例
Emblasoft アクティブ・モニタリングのアーキテクチャおよび周辺ツールとの統合
REST APIのサポートにより、さまざまなオーケストレーション、可視化、および自動化フレームワークとオープンに統合でき、Evolverを既存のソリューション環境下にシームレスに組み込むことが可能です。
Prometheus、Grafana、OpenShift、Jenkinsなど、多くのツールと相互運用が可能であり、これにより、テストプログラムの完全な制御が可能となり、アクティベーション、結果の収集、さらには個々のユーザにとって重要なパラメータの変更が可能になります。
これにより、自動化エンジンの選択に柔軟性がもたらされ、既存の環境との互換性を確保し、投資を保護します。
ソフトウェアベースの柔軟なプラットフォームで
テレコム・サービスにおけるライフサイクルを保証
Evolverは、レガシー・ネットワークから最新の5Gに至るまでの課題に最適化されており、自動化された環境でCI/CDおよびCTの実践をサポートし、テレコム・サービスにおけるライフサイクルを保証します。
3つの主要なソリューション
①サービス・ライフサイクル全体の品質管理
機能テスト
Evolverは、アジャイルなDevOpsプロセスに沿った包括的な機能テストプログラムをサポートします。オーケストレーションや他のプラットフォームとのREST API統合により、完全な自動化が実現され、複数のパイプラインに対する非同期テストをカバーします。
機能テストは、新規サービスおよび機能エンティティ、ノードの更新に対し、継続的な品質保証を推進します。これにより、ネットワークに導入される前に障害を検出し解決することが可能となり、加入者の体験を保護し、一貫したパフォーマンスを確保し、OPEXコストを削減します。
②サービスのスケーリングを目的とした高負荷試験
パフォーマンス・テスト
サービスのパフォーマンスを評価するとは、負荷を増加させて品質への影響を測定することを意味します。EvolverのUranium XDPモジュールは、コスト効率よく高スループットのデータ生成を実現し、極限の高負荷下での5Gエンド・ツー・エンド(E2E)およびU-planeの検証など、データ・プレーン上のあらゆる低遅延アプリケーションに対する影響を測定することが可能です。
Uraniumモジュールは、複数の異なるネットワーク・スライスにわたるエンド・ツー・エンドの5Gテストを可能にし、トラフィック量が急増する際にも製品やサービスが対応できる極限かつ変動する負荷を処理し、テストを通じて一貫したパフォーマンスを検証し、確保します。
③リアル・トラフィック・セッションに対する
アクティブ・モニタリング
Evolverは、機能テストおよびパフォーマンス・テストに加え、中央のコントロール・プラットフォームから制御されるソフトウェア・エージェントを展開することにより、アクティブ・モニタリングもサポートします。これらのエージェントは、ネットワークのどのドメインにも動的に、必要に応じてインストール可能で、実際のトラフィックセッションを生成し、差別化されたサービスやアプリケーションに対する死活監視、QoS(サービス品質)を測定します。これにより特定のサービスに対し、詳細なシナリオの下でアクティブなトラフィック・フローを効率的かつコスト効果の高い方法で保証し、スケーラブルな検証手段が可能であり、障害の予防、ダウンタイムの最小化を提供します。
特長
同一プラットフォームおよびトラフィック・フロー上における
マルチプロトコル対応
Evolverは、同一プラットフォーム上で複数のプロトコルおよびインタフェースを同時にサポートする機能を提供します。現行およびレガシー・インタフェースにも対応しており、多世代に及ぶ複雑なネットワークにおける完全なサービス・フローをエンド・ツー・エンドで検証することが可能です。
プロトコルおよびインタフェースは、同一のトラフィック内で混在させることができます。また、課金の検証により収益保証をサポートすることもできます。コンテナ化されたソフトウェアにより、Evolverはクラウドネイティブ環境において、任意のネットワーク・リソース機能と独立して動作することが可能です。
Evolverは、上記のテストおよびアクティブ・モニタリング・プログラムの円滑な実行のための一元管理ポイントを提供し、独立して個別に設定可能な分散型ソフトウェア・エージェントと共に動作します
スキルレベルに応じた使いやすいアクセス
操作性
- EvolverのWeb GUIは、異なるスキルセットを持つユーザがパワフルなテスト、検証、アクティブ・モニタリング機能に簡単にアクセスできるようにします。
- このGUIは、複数のセッションのサポートに加え、完全な自動化を実現し、計画されたプログラムはもちろん、突発的な作業にも対応することで、全体の効率性を向上させます。
- また、あらかじめ作成された設定やスクリプトを提供するとともに経験豊富なユーザによるカスタムテストのための複雑なシナリオの作成も可能です。
- Evolverは、より多くの利用者に提供可能であり、投資収益率を最大化し、アジャイルな継続的テスト組織を支援します。
シンプルさと高い柔軟性を両立させたソリューションであり、WebGUIによるパラメータの変更やREST APIによる統合が可能となり、自動化による試験業務効率化に貢献します。
Grafanaによる5Gスライス・モニタのダッシュボードの画面例
マイグレーション
弊社より販売しておりましたSpectra2やEXFO QAシリーズの後継としてお使いいただくことが可能です。既にお持ちの試験シナリオをマイグレーションすることが可能であり、SIPやDiameter、RCS、SS7といった今でも残るレガシー系のプロトコルにも対応していることが強みです。
仕様
| 5Gコアテスト |
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|---|---|
| 4Gコアテスト |
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| Wi-Fiオフロード |
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| モバイルコア・プロトコルおよび インタフェース・テスト |
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| アプリケーションレイヤ・ トラフィック |
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| メッセージング |
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| ローミング |
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テストおよび検証対象
- 分離された環境におけるマルチ・テラビットUDPトラフィック (5GUPF用)
- 分離された環境における4G/5Gコアネットワーク機能
- 5Gスライシング / QFI
- 4G/5Gエンド・ツー・エンド・アプリケーション・トラフィック
- PTTおよびMCxアプリケーションの検証
- VoLTE / VoNR / VoWiFi / SIPのMOSスコアリング
- 高容量RTPトラフィック
- ローミング・セキュリティの検証
- SS7のパフォーマンスおよび検証
- メッセージング(SMS/RCS/RBM)
